リース車がリコール対象車だったらどうしたらいい?
最近、車を購入ではなくカーリース契約する人が増えてきています。まとまったお金を用意するあてがなくても利用できるというのが利点の1つです。
しかし、メーカー直結のディーラーではなくカーリースで車を利用している場合、リコールの対象になってしまったらどのように対応したら良いのでしょうか。
車のリコールとはどのようなものか
リコールとは、車のメーカーがすでに販売した商品を自主的に回収し、未然に重大な事故を防ぐことをいいます。最近の例としてあげられるのは、2018年の三菱アウトランダーPHEVがあり、ブレーキパッドをブレーキディスクに押さえつける役割をしているブレーキキャリパーに不具合があったため、対象となりました。後輪のブレーキキャリパーの不具合があったため、駐車中でも動き出す危険性があったため、合計92,307台が対象となり多くのユーザーが対応を余儀なくされたというものです。
自動車がリコールを行う場合には、メーカーが国土交通省を通して発表します。そして、新聞やテレビなどもメディアやカーディーラーを通してリコールがあったことがわかるようになっています。これらの情報は国土交通省が把握していて、ホームページには自動車のリコール・不具合というページがあります。
ここで、対象となっている車名や型式、シリアル番号、車台番号を入力して検索することができます。型式や車台番号、エンジン型式などの情報は全て車検証に記載されています。全く同じ車でも生産された時期によって使われているエンジンの型式やパーツが異なることがあります。
自分の車が対象かがはっきりとわからない場合には、車検証と照らし合わせてホームページで検索するか、ディーラーに問い合わせてみると良いでしょう。
カーリースのリコール対応の仕方
リコールは、毎年ほぼ全てのメーカーから出されていて、数千台から数十万台が対象となる規模の大きなものまで様々です。新しい車は、厳重なチェックを何度も行いクリアしたものが市場に出されますが、人為的なミスや経年劣化、無理な設計などによって乗っているうちに不具合が生じてくるものがあります。その中でブレーキやエンジン、ステアリング、足回りの不具合などの重大な事故に繋がりかねない大規模な不具合が対象となります。
カーリースで提供されている車は、運営会社によってきちんと検査が行われていますが、メーカーにしかわからない不具合も存在しており、それがあとになって発覚することがあります。その際には、カーリースをしていた車も例外なく、対象となります。
もしカーリースで使用していた車がリコールの対象になった場合には、先延ばしせずにすぐにディーラーと連絡をとり、修理の依頼をしましょう。リコールの責任は、カーリース会社ではなくメーカーにあるので、メーカーと直結しているディーラーが対応をしてくれます。
自分の車が対象であった場合、今は症状がでていなくてもしばらく経ってから故障や不具合が表面化することがあります。症状がでていないからと過信して放置してしまうと、思わぬ事故や重大な故障に繋がる可能性があります。
また、対象の車は修理していないと車検に通りません。カーリース会社が車検を行う際に問題となることがありますので、なるべく早く対応をするようにしましょう。
カーリース契約時に対応方法を確認しましょう
カーリースの場合、5年、7年、9年と比較的長い時間一台の車に乗り続けることになります。また、所有者はカーリース会社となるため、できるだけ良い状態で返却しなければなりません。
リコールは毎年どの会社からも発表されていて、どんな自動車にもつきものです。車は機械なので、絶対に壊れないように完璧に作ることはできないと考えましょう。このブランドは信用できるから、頑丈だからといってもリコールが発生する可能性があるのです。
リコールの責任は、車を製造したメーカーにあります。自動車の設計時や製造過程になんらかのミスがあり、そのことが原因で事故や故障などの原因となることを未然に防ぐ目的があります。自動車を販売したメーカーが車両を回収し、無償で修理を行われるので街中の民間の工場では対応をすることができません。
対象車の多くは、緊急を要するものではありませんが、そのまま使い続けると故障したり安全な走行ができなくなる可能性があります。自分や周囲の身の回りの安全に関する問題なので、かならず最寄りのメーカー販売店に連絡を取るようにしましょう。
もし、対象となった場合に、どのように対応したら良いのかカーリースの契約を結ぶ際に確認しておくと良いでしょう。また、リコールの対象となった場合やサービスキャンペーンと呼ばれている事故に繋がらない小さな不具合がおきた際にどうすれば良いかを会社に尋ねておくことをおすすめします。
ユーザーが車を使っていて、おかしいと気づいたものをディーラーやメーカーなどに報告することで、リコールが発見されていきます。カーリースの場合、その対応はカーリースの運営会社ではなくディーラーへと直接問い合わせて修理しておく場合が多いようです。契約を結ぶ際に、対応の方法についてあらかじめ確認しておくことをおすすめします。